ザ・ウエスト・エンド
ワイト島からストラットフォード・アポン・エイボンへの移動中、ライドのフェリー乗り場でフェリーに、サザンプトン・セントラル駅では汽車に乗りそこないました。サザンプトンで2時間足止めを食らいました。日本を離れてからひと月が過ぎていました。私は今まさに長い休みの最中にいるのですが、この休みの中にもまた別の休息が必要と感じました。この旅で何か大切なものをなくしてきたように感じました。パブで絵を描くためにはもっとも重宝する小さな絵具箱、そしてスケッチブックや鉛筆や極太ボールペン。それらは物質的なものですがほかにも長い間心の中で思い続けてきた何か大切なものを失い始めているような気がしてきました。
この日は大きな絵を描くことができませんでした。私のお気に入りのパブ「ウエスト・エンド」では店内の約3分の2がプライベート・パーティーのために占領されていました。私はたくさんの人の後姿を描くことになりました。