"日の入り#5"
その夕日はきびしすぎました。水平線の辺りには光を弱める顕著な雲はありません。私は目の前の視界を遮る樹木の幹を逆手に取りました。幹の陰に身を置き、太陽以外の部分を描きました。樹木で見えない太陽の辺り以外を描き終えてからサッと顔だけをすべらせて隠されていた太陽の辺りを一眼見てまた木陰でその部分を描きこみ絵を完成させたのです。

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