「漁師屋」
この絵を描いているとき車が私の目の前に駐車して視線をさえぎりました。やがて無作法な小僧がやってきて絵の値段を教えろと執拗に食い下がって離れようとしません。売るつもりはまったくないと言うと、そのうちの一人が「金を欲しくないのか?」と言い出しました。どこからどう見てもまったく支払い能力のない小僧は仕舞いに私の頭を小突いて駆け去っていきました。