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西洋美術史の中には3つの画期的な転機がありました。ギリシャ美術、ルネッサンス、そして印象派です。印象派には様々なご意見がありましょうが、私は それが古い美術の終焉の始まりであり、未だ過去の史実として片づけられているものでもないと考えております。私たち日本人は多くのことを海外から学んで きました。明治時代の初め、ちょうど印象派が勃興した頃、我々はアートを美術と翻訳しました。それは文字どおり美の修行の意味です。一方ミュージックの 方は音楽、音を楽しむと翻訳しました。そちらの訳の方が私の好のみです。 そんな理由からかどうか、残念なことに、日本には「絵を楽しむ休日」とか「絵でひと休み」とか「絵を描くための逃避行」と言った言葉や、考えすらありま せん。 このごろ私は現場で水彩画を描くことに没頭しています。そしてひたすら日本に水彩画の描き方のみならず、ペインティングホリデーの楽しさを伝えたいと考え続けております。
私の夢は日本にアトリエを持ち、世界中、そしてもちろん日本からも沢山の友人を招き一緒に絵を描き楽しいおしゃべりをすることです。
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