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ファイフでパブの店主から店先の絵を注文されました。彼から私の人生の哲学はなにかと尋ねられました。この年になって訊かれると狼狽せざるを負えない質問でした。
日本では誰もそんな質問を私に投げかけようとは思わないでしょう。その後の旅行中、あれこれとそのことを考えていました。が、「リミントン波止場のカニ釣り」を描いている時に人々の幸せそうな様子に魅了されました。そして、私はどのように生きるべきかという命題への結論に到達しました。もちろん絵は私の人生です。私は最期まで心地よく、幸福で、美しい瞬間を描きたいです。そのはかない、つかの間の幸せに永遠の命を吹き込みたいと思っています。細部をごてごてと積み重ねて誇張するような表現ではなく、簡潔な表現をしたいと思っています。
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